食べ物も、住まいも、同じだと思った。

先日、パティスリー・ペインズウィックにおうかがいして、オーナーパティシエの田中憲司さんといろいろお話をしました。一つひとつていねいにつくられたお菓子は、田中さんの長年の経験と創造性によってできていて、よい素材を吟味し、その特性を生かしきるプロの厳しいまなざしに、私たちが目指す家づくりと共通するものを感じました。
 稲城の素朴な町並みに溶け込むような、斬新だけれども有機的な佇まいは、訪れる人をほっとさせます。地元の人が、歩いて、または自転車で、家族の笑顔と心の憩いを求めて買いにくる、街の洋菓子店。とびっきりいい素材を使っているのに、お値段が手頃なのは、家族で経営している小さな規模の洋菓子店だから。いただいたプリンはとても美味しくて、心がとても温かくなりました。大手の製菓会社が工場でつくったプリンとはまったく異なるもので、プロの細やかな心配りと技術力が感じられる素晴らしい味でした。
 田中さんがおっしゃっていたことで特に共感したのは、「自分が見切れなくなる量はつくらない」ということ。個人のお店でつくれるお菓子の量は限界があり、それを超えてつくろうとすると、材料やつくり方を合理化しなければなりません。それをしたくないから、規模を大きくしない。自分が責任を持ってつくれる範囲で、よいものを、ていねいに大切につくる。まさに私たち大丸建設の姿勢と同じだな、と感じました。

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